精液を
ティッシュに吐き出す

「ごめん」

突然コロ助が謝った

「うぅん……いいよ
 ねぇ
 まだ勃つ?」

「どうだろ
 40過ぎてるから
 勃つかどうか……」

まだ逢って
1時間くらいしか経ってないけど
コロ助は
本当に純真な人なんだと
感じ始めた

口調や態度
彼の身からでる雰囲気が
あたしに教えてくれる

こんな純粋な人
久しく出会ってないな

AV業界に足を踏み入れて
馬車馬のように働いてきたから
専門学校にも
どれくらい行ってないだろ
……行く気なんてないけど

きつねのために
いやな仕事も懸命に頑張った───

「──たの?」

「……え?」

「どうかした?」

「あ、うぅん
 なんでもない
 もう一回舐めてあげるね」

「一回出たから汚いよ
 いっぱい精子ついてるし」

「大丈夫だよ」


……慣れてるし