凱旋門は夜のライトアップが見たい、とリリィが言うので、昼間は、それ以外の所を見て回ることにした。



午前中はモンマルトルの丘へ。

ユトリロの絵でおなじみの、階段のある街だ。

まずは、テルトル広場の横に立つ白亜の大聖堂サクレ・クール寺院から、パリの町並みを一望。

その前の芝生で、市民に混じって休憩。

その後は、ここで生まれた数々の有名な芸術家へ思いを馳せ、街を歩いてみた。

ここに、ピカソやゴッホ、ルノアールらが生活していたのだと思うと、なんだか不思議な気分だ。

時は違えど、彼らも同じようにこの街を散歩していたのだろう。

そう思うと、狭い石畳の道や古い家の町並みから、彼らの息遣いが聞こえてきそうな気さえする。



そして午後は、ルーブル美術館を見学するため、メトロで移動。

お腹がすいたなぁ、と時計を見ると、ちょうどお昼だった。