2008年12月24日 ドイツ・ミュンヘン 「彼はアキの弟でハルよ」 ハル? なんでリリィは彼を知っているの? なんだか背中を冷たいものが走り、身震いがした。 少しふらついた私はリリィに支えられ、ソファに座らされた。 暖炉を囲むようにソファが配置されている。 私は三人掛けの右端に。 ジュンとリリィはそれぞれ両端の一人掛けソファに身を委ねた。