フランスのモンサンミシェルでも、素敵な出会いがあった。
一人旅をしていたドイツ人の大学生
私と同い年のマルクス
広いモンサンミシェルで迷子になりかけていたところを助けてくれたのが、彼だった。
さすが旅慣れたドイツ人
彼は、丁寧な英語で、私に街の案内までしてくれたんだ。
この時、心底ジュンやリリィが羨ましいと思った。
だって、二人とも、英語が得意なんだもの。
マルクスは、私が英語が苦手なのも承知の上で、ゆっくり話してくれたりするんだ。
彼ともいろんな話をした。
それで聞いてみたんだ。
「マルクスの夢ってなに?」
すると彼はこう答えてくれた。
「世界中で飢餓や戦争で苦しんでいる子供たちの力になりたい。そのために、今大学で世界経済や政治について学んでいるんだ」
私が「凄いね」と言うと、彼は事も無げに言うんだ。