でも、それはきっと私も同じ。
ずっと気になってた。
アキとリリィ―――
二人でどんな旅をしたのか?
二人でどんな話をしたのか?
男女二人だもの、もしかしたら、そういう感情が芽生えないとも限らないもの……
「……イ?レイ?」
「あっ、ごめん」
「ねぇ、何考えてたか、当ててみようか?」
「え?」
リリィは私の顔を覗きこんで、心を見透かしたようにニヤついた。
「大丈夫よ、あんたが心配するようなことは何もなかったから」
「な…にも、心配なんて……」
「このあたしと二人っきりで、全然そんな雰囲気にならないのよ!もしかしてアキってゲイ?って思っちゃったくらい」
「ちょ、ちょっとーなんでそうなるのよ!アキは違うよ!……多分」
私が思わず食いついたもんだから、リリィはしめたという表情だ。