私たちがユースに到着してから30分後、アキの言う通り、ジュンとリリィもやって来たんだ。

ちゃんとベッドが確保されてるのを知って、ジュンもこれが元々私とアキによって仕組まれたものだと、気付いたようだ。

でも、そのことには触れなかった。



それに、ユースに来た時の二人はと言えば、いつもと変わらない夫婦漫才振り。

甘い雰囲気だったらどうしよう、と少し心配していた私は、逆に拍子抜けしてしまったくらいだ。



それから私たちは、再会の祝杯をあげに、夜のミュンヘンの街へ四人で出発したんだ。