アキには、何もかも、お見通しのようだ。



「大丈夫だよ。俺は、必ずそこで、レイを待ってる。レイは、自分が見たいものを、ちゃんと、自分の目で見てくるんだ。きっと、それは、レイの力になるから。それに、ジュンが一緒なら、俺も安心だし」



アキはそう言って、力強く一つ頷いたんだ。






でも、アキは私とジュンが一緒で安心と言ったけど、私はそうではなかった。

アキとリリィが、二人で旅をする。

そのことが、どうしようもなく、不安でたまらなかったんだ。