「明々後日の夕方17時、俺は、リリィを連れて、そこで待ってる。だから、レイも、必ずジュンを連れて、来て欲しい。」
「これって……」
「こいつらが、素直にここで謝るとも思えない。かと言って、このまま別れたら、こいつらは、一生後悔すると思わないか?」
「……うん」
静かになったと思って、正面の二人を見やると、二人とも飲みすぎたのだろう。
テーブルに突っ伏していたんだ。
でも、こうやって昨日から口喧嘩の絶えない二人だけど、私の目から見ても、二人がとても相性がいいのは明白だ。
だって、口喧嘩してるはずなのに、リリィもジュンも、生き生きしてるんだもん。
でも、アキと離れるのは少し寂しいし、心細い。
出来るなら、私もリリィとアキと一緒に、行ければいいのになぁ……
そんなことを考えていると、隣に座るアキが、私の髪をクシャクシャっと掻き撫で「そんな不安そうな顔するなって」って微笑んだんだ。