1998年8月3日
フランス・パリ









いまさら言うまでもなく、フランスの首都

そして世界的にも有名で、全ての人を虜にしてしまう麗しき都

エッフェル塔やノートルダム寺院など、著名な建造物は勿論パリの象徴だ。

けれど、この街では、カフェもパン屋も、路地裏も橋も階段も、そんな生活の一部ですら芸術作品のようにそこにあり、異彩を放っている。

夕方近くになったこの街は、どんよりと曇り空に覆われ、八月だと言うのに肌寒い。

しかし、そんなグレーに覆われた景色ですら、物憂いげで心奪われてしまうから不思議だ。



日本を出て、既に三日目

生まれて初めての海外旅行、しかも一人旅。

出発するまでは、それこそ緊張もしたし、不安でいっぱいだった。

でも、いざ出発してみると、もうそんな緊張している暇などなかった。

なにせ、頼れるのは自分だけ。

自分が動かなければ、何も始らないのだから。

思いつきで始めた旅だけど、自分の行動力に、今更ながらに驚いている。

意外と私は、度胸がある方なのかもしれないと…