ふぅ…あぶないあぶない。あのまま手あげてなかったらお漏らししちゃう所だった。
私がトイレ行ってる間にチャイムなっちゃってたから今は休憩時間かぁ。

ガラガラ…っ!
「みんなーごめんっ!トイレ行きたくてつい大きな声出しちゃった」
教室に入った瞬間まっさきに私のところに来たのは風華だった。
「舞子が立ち上がった瞬間みんな面白すぎて爆笑してたわぁ。」
お腹をかかえながら笑っている。
え、そんなに面白かったかな?…嬉しいには嬉しいけどあんまり笑われると…。。

「そう?ありがと!!でも今度は授業前にちゃんとトイレ行っとくね」
「舞子はありのままでいいってー!」

ありのまま…か。そうだよね。

「そう言えば沙羅どこ行ったの?見当たらないんだけど。」

沙羅を探しに席を立とうとしたその時誰かに腕を掴まれた。
「風華?!どしたの?急に腕なんかつかんで」
一向に離そうとしない。力が強くて少し痛かった。
「影なんてほっときなよ」

…影??言ってることが全くわからない

「ごめん風華。影ってなんのこと?」
「え、舞子何言ってるの?自分が光で沙羅が影だって自覚あるんでしょ?」

さっきまで笑っていた風華の顔は不気味な笑顔に変わっていた。