話をしながら歩いてるうちに学校の
校門が見えてきた。
「学校そろそろ着くねー!」
「あ、そうだね…。」
沙羅は学校に着くといつも顔が曇る。
曇るというか、強ばるというか…なに
かを我慢しているような感じになる。
沙羅にもきっとなにか不安があるのだ
ろうか。そう思ったがあえて、学校に
関してはふれないようにしていた。
勉強が嫌なのかな?きっとそうだ。
私も勉強嫌いだしっ。
「沙羅、顔色悪いけど大丈夫?」
「あ、え?うん。全然平気!行こっ!」
いつもどうりの沙羅に戻った。
少し引っかかるが私もあまり気にせず
2人で教室へ向かった。
教室へ続く廊下は、冷気が漂いどことなく不気味な感じがした。