ジリリリリリリリリ…ッ

うるさい目覚ましの音で目が覚めた。
私は神崎(かんざき)高校1年
城山舞子(しろやま まいこ)
「舞子ー！朝ごはん早く食べなさーいっ」
お母さん、朝から大声はきついです…。
朝の強烈な眠気と戦い勝利した私はふらつ
きながら階段を下りて行った。
「おはようっ舞子、もうご飯できてるから早く食べて学校行く準備しなさい」
テーブルには湯気のたったご飯に味噌汁、
魚…。とまぁ、いつも通りの朝食が並んでいた。席に座り黙々と朝食を食べる。

『まーいーこーちゃんっ！』
外から聞き慣れた声が聞こえた。
「沙羅(さら)もう来たの？！早いよぉ」
神崎高校1年の根井沙羅(ねい さら)
沙羅は私のパジャマ姿の格好を見るなりクスッと笑い早く着替えて準備してよ、と
窓越しでジェスチャーしている。
今すぐ行くから待っててと少し大げさなジェスチャーをし、食べかけの
飯を残し急いで準備した。
「今日も元気にいってきまーすっ！」
ストレートな黒髪を手ぐしでほぐしながら外で待っている沙羅のもとへ駆け足で家を出た。