本当に先生とは何も起こらなかった。
強いて言うなら、告白をされたことだけ。
同じクラスの男の子に。
『橋内さんのことが好きです。』
メールが届いた時はどきどきして、
だけど、初めての彼氏は大切にしたい。
だから、好きな人と以外は付き合わない。
そう決めていた私は結局断ってしまったのだけれど。
そして、学校行事では体育祭が近づいていた。
相変わらず、海崎先生は熱い。
海「体育祭に向けてTシャツとか作るか!」
はしゃいでいる姿は子供っぽくて、
海「1年!もっと足上げろ!!!」
怒っている姿は怖かった。
「体育祭の練習、行進が嫌だねぇ」
はな「そうだね!
行進で怒られるの面倒くさいもん」
そして、私にも友達が出来た。
坂本はな。私と同じ陸上部の友達。
まだ、恋をしていない私。
でも、中学校での初めての恋は、
呆れるほど簡単だった。