【まさくん③】
まさくんが言うには
あたしが、その"ほかの女の子を呼んだでしょ”
ってゆーヤキモチがぐっときたみたいで
それからさらに呼んでくれる回数が増えた
元々多かったのに
びっくりするぐらい来てくれるようになった
あたしはこの仕事をはじめたのは
元カレの借金の肩代わりが原因だってこと
はじめて話した
いつもニコニコしてるまさくんが
神妙な顔で話をきいてくれて
あたしは泣けてきた
すると、なにやら紙袋をだしてきて
あたしに渡してくれた
なかには、某ブランドのタオルハンカチが
「何かあげたくて…プレゼント…」
って
それにも嬉しくて泣いてしまった
そして貰ったハンカチでさっそく涙をふいて
あったかい気持ちになった
まさくんは本当にいつも男前
して欲しい時にして欲しい事をいつもしてくれる
あたしのことを自分のことのように
考えてくれる
だからデリヘルもやめるように
言われた
「君はこの世界にいる人じゃないよ」
って言ってくれた