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「……ただいま。お母さん、優羽は?」
「部屋に居るわ。」
「わかった……。 」
龍ちゃんのことちゃんと言わなきゃ。
コンコン
「優羽?入るよ。」
入ってみると、部屋はカーテンが閉まってて暗かった。
「……。」
「龍ちゃん、脊髄損傷だって。……下半身動かないんだって。……グズッ…ンも、もうサッカー出来ないんだって。グズッ…ウ、ウアァァァ!!」
優羽に伝えていると、あぁ、本当の事なんだと思って、涙が溢れてきた。
横で優羽は、静かに涙を流していたー……。
龍ちゃん、私はあなたのために何が出来るのかな……?