「龍ちゃんー!大丈夫?」
できるだけ元気に、明るく言った。
「大丈夫なわけねえだろ!?」
バン!!
龍ちゃんが近くの枕をこちらに投げていた……。
「……もう、無理だよ。」
「え?優羽?」
優羽は、走っていった。
……龍ちゃんから逃げたんだ。
本当は、私だって逃げたかった。
でも、龍ちゃんの瞳が私を見ていたことに、少し嬉しくなったんだ。
……不謹慎だよね?
あの後、おばさんから聞いた。
龍ちゃんは、脊髄損傷で下半身不随になったと……。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…