一定距離を置かれたような、千哉だけに疎外感を感じた。
伊織さんの方が支持を受けている感じもした。
千哉に信頼や、憧れがないわけではないけれど、あるのはトップとしての風格だけで、リーダーとしてはいまいち溶け込めてない……?
「紬サン、やっぱ気になるの?
……千哉さんと俺らの関係。
紬サンから見ても、ギクシャクしてるでしょ?」
新はやっぱそうだよな~、と言って頭をガシガシと掻いた。
「別に千哉さんが不満なわけじゃなくて、なんで伊織さんじゃないんだろう、とか。
千哉さん、人の上に立ちたがらない、目立ちたくないタイプじゃん? だから尚更なんでだろう、とか」
確かに、千哉は一匹狼っぽくて、自分から目立ったり人の上に立ちたがるタイプじゃないよね……、
「それに強すぎるせいでやっぱ怖いみたいなのもあるし、……きっと俺たちが千哉さんより伊織さんを推しちゃうのって、
千哉さんのこと、わからなすぎるからかな」
知らないことが、多すぎる…………
そういうことなんだ。