「……伊織さん、千哉のこと大好きだよね……」





「当たり前だし、お前に負けないから」






ほんと、餓鬼みたい。




まぁ、本当に大好きみたいだ。




念には念をなのか、素に戻るのは本当に千哉がいないときだけ。

視界に入れば聞こえない距離でも丁寧な物腰で話しかけてくる。




正直、気持ち悪い。







「あ、伊織さん!!
先月の会議のことなんですけど……!」




「あぁ、今いく」







……千哉と伊織さんの似てるところ。


それは不器用なところ、がさつなところ、






似てないところ、








「あーぁ、なんで伊織さんが副なんだろうな」




「千哉さんより全然支持あるのに」




「あー、でもなんか伊織さんも千哉さんがトップになることをゴリ押ししたらしいぜ」




「まぁ強さでいったら……千哉さんか?」






それは、仲間たちから人気なところ。