そして教室まで連れて行ってくれた。
案外優しいのかも…?

『…ありがとう』
だってね、礼儀でしょ?
「あぁ。」
…無愛想な人。
『では』
うん。もう関わる事はないよね?
さよなら。
なのに彼は…
「…まてよ」
そう言って後ろを向き歩き始めようとしたあたしの腕を掴んだ。

『…え?』
「いや。お前今日の放課後…教室で待ってろ。」
…は?
なんなの?まだなにか?あんの?
『結構です。』
だってこれ以上関わりたくないから
「それは無理。」
あぁ?何様だ?はあぁーーー?!?!?
『いや。とにかくあたしも用事。
じゃさよなら。』
我ながらグッドアイディア!
「…」
あたしはペラペラと勝手に喋り早足で教室までダッシュした。
花道のあたし♪れっつごー!

「おもしれぇやつ。」
その様子をみて彼がそう言っていたのを気付かずに…