後ろでアタシは唯斗の背中におでこを


引っ付けた


こんなにも人を愛しく思った事はあった


だろうか


涼しい風を受け,背中に耳をくっつけた


とってもキレイに心臓の音が聞こえていた


とても早い心拍数で


アタシの心拍数とも同じぐらいだった


「ねぇ・・・・緊張してる」


『当たり前じゃん,心臓バクバクだよ』


「アタシも・・・・・」


回りの音はなに一つ聞こえなく


聞こえたのは


2人の会話と同じくらいの心臓のバクバクだけだった