『オイ・・・どうしたんだよ。』


唯斗は突然抱き着いたアタシの頭を撫でながら


そっと呟いた。


アタシは無我夢中で泣きじゃくった


唯斗の香り


唯斗の大きい背中


あったかい体温


アタシを頭を撫でてくれる大きな手


全てが愛おしく思えた


『こんな所じゃ話しもできないし俺ん家行くか?』


「うん・・・・・・」


それから出かける用意をして


唯斗の自転車の後ろに乗った