荷物を鞄につめて


リビングに行くとパパに呼び止められた


『ちょっとおいで』


アタシはパパの真剣な顔が面白くて


笑ってしまった


「なに?」


『唯斗くんいい子じゃないか』


「でしょ?」


『翔はいい子に育ったな・・・

もぅ立派な大人だな

いつか翔が男を家に連れて来ると

思ってたけど,こんなに早かったなんて
な・・・ 学校はしばらくの間休みなさい
落ち着いたら 徐々にゆっくり行けば

いい。パパは翔の味方だから』


「うん・・・ありがと」


パパの顔を見ると泣いていた


パパとはよくバカやるけど


なかなか泣く顔はみた事なかったから


すごくびっくりした


『じゃあな』


そのままトイレに消えて行った


ママは 『寂しいのよ』


って言ってた


帰り道はパパの事やママの事


たくさん話しながら


唯斗の家に帰った