見てきてくれるらしいので、素直に甘えて康介が戻ってくるのを待つ。
誰が一緒のクラスか気にならないわけじゃないけど、教室に行けばわかることだしなぁ。
2分もしないうちに、彼は団子を抜け出してこちらに歩み寄ってきた。その表情は、どこか暗く見える。
「どうだった?」
「最悪」
「なんで」
「最後の最後にお前と一緒」
暗い表情の原因はそれかーい!
拳を作って、グーで肩を殴ってやる。
いてっと声を上げて顔を顰めた康介だけど、あんたが悪いんだからね。ふん。
「嘘だって。怒んなよ」
「怒ってないし。クラスはどこよ」
「言い方が怒ってんじゃねーか。7組だよ、担任は花ちゃん」
聞くと、南山も同じクラスらしい。
真田は理系クラスである8組。クラスは隣だけど、2クラスずつに割り振られる体育は一緒に行うことになる。
文系一番最後のクラスと理系一番最初のクラスは、真田と授業が被る唯一の可能性だったから、すごく嬉しい。
南山と同じクラスになるのは初めてだし、康介とも中学以来だ。
最後の1年、なんだか賑やかになりそうだなぁ!
春休みの間も、リョータとの文通は続いていた。
身の回りで起こった面白いこととか、本の感想とか。他愛もないことを沢山話した。
誰が一緒のクラスか気にならないわけじゃないけど、教室に行けばわかることだしなぁ。
2分もしないうちに、彼は団子を抜け出してこちらに歩み寄ってきた。その表情は、どこか暗く見える。
「どうだった?」
「最悪」
「なんで」
「最後の最後にお前と一緒」
暗い表情の原因はそれかーい!
拳を作って、グーで肩を殴ってやる。
いてっと声を上げて顔を顰めた康介だけど、あんたが悪いんだからね。ふん。
「嘘だって。怒んなよ」
「怒ってないし。クラスはどこよ」
「言い方が怒ってんじゃねーか。7組だよ、担任は花ちゃん」
聞くと、南山も同じクラスらしい。
真田は理系クラスである8組。クラスは隣だけど、2クラスずつに割り振られる体育は一緒に行うことになる。
文系一番最後のクラスと理系一番最初のクラスは、真田と授業が被る唯一の可能性だったから、すごく嬉しい。
南山と同じクラスになるのは初めてだし、康介とも中学以来だ。
最後の1年、なんだか賑やかになりそうだなぁ!
春休みの間も、リョータとの文通は続いていた。
身の回りで起こった面白いこととか、本の感想とか。他愛もないことを沢山話した。