項垂れたオレの前で、柚乃はずっと蓮のスマホにかけ続けてて。
オレの着信にはでてくれないと思ったから、ひたすら繋がることだけを祈ってた。
「繋がった!」
ここがファミレスだと言うことも忘れ、柚乃が大声で叫ぶ。
電源が入ったことに安堵したあと、オレは今まで以上に焦ることになる。
それは蓮の言う楽園?に、あの蓮信者の加賀見虹といたからだ。
はっきり言って気が気じゃなかった。
蓮一人も心配だけど、虹はもっと心配だ!
たまたま居合わせたとはいえ、虹にも見られ、言い訳するなと罵倒され、オレも何言ったか焦ってあんまり覚えてない。
最後に“レインボー”とかいう訳のわからない謎を残したまま、電話は切れた。
蓮、何度でも謝るから。
オレの隣に戻ってきて。
もう、蓮以外は隣に来させないと誓うから。
オレの楽園は蓮の隣なんだよ。
蓮もそうだったはずなのに、オレのせいで楽園を別の場所に見つけ癒されようとさせてしまった。
蓮…早く帰ってきてよ…。
(桐十side end)
オレの着信にはでてくれないと思ったから、ひたすら繋がることだけを祈ってた。
「繋がった!」
ここがファミレスだと言うことも忘れ、柚乃が大声で叫ぶ。
電源が入ったことに安堵したあと、オレは今まで以上に焦ることになる。
それは蓮の言う楽園?に、あの蓮信者の加賀見虹といたからだ。
はっきり言って気が気じゃなかった。
蓮一人も心配だけど、虹はもっと心配だ!
たまたま居合わせたとはいえ、虹にも見られ、言い訳するなと罵倒され、オレも何言ったか焦ってあんまり覚えてない。
最後に“レインボー”とかいう訳のわからない謎を残したまま、電話は切れた。
蓮、何度でも謝るから。
オレの隣に戻ってきて。
もう、蓮以外は隣に来させないと誓うから。
オレの楽園は蓮の隣なんだよ。
蓮もそうだったはずなのに、オレのせいで楽園を別の場所に見つけ癒されようとさせてしまった。
蓮…早く帰ってきてよ…。
(桐十side end)