「逆にやられる?!どういうこと?電話が入ったって何?」

うちの所の人達は仕事が早い。

もう話がいったか。

森口はもうダメだろうな。

このバカ女1人のおかげで。

ただ、野放しで甘やかした親にも責任はあるだろうから、自業自得かな。

てか、周りから失笑されてるの気がついてないのがすごいな。

「取引先が手を引き始めたって…謝れって、イヤよ!なんで私が…!何とかしてよ!」

いつまで聞かなきゃいけないの、これ?

桐の方を見ると、彼も飽きたみたいです。

「もう行こう。これ以上は無駄だ。」

『了解!お友達?電話中の彼女にもう用事ないから、行くねって言っておいて?』

「二度と話しかけんなって言っとけよ。じゃないと…次はもっと大変なことになるからな。」

桐が凄むと迫力あるから。

いつもが優男に見えるだけに、ギャップが!

どっちも大好きだけどね。

私がじーっと見てると。

「ん?何、蓮?」

甘い笑顔で私の両頬をはさんでくる。

その顔に周りにいた女の子は、ノックアウト寸前。

笑顔になると、カッコ可愛くなるんだよねぇ。