授業が始まると、体育館に女子の叫び声が響く。
「雷太君めっちゃかっこいい〜♡」
「え〜!やっぱ赤岡君でしょ〜♡」
男子のバスケ姿に女子はメロメロだ。
ザシュッと音を立てて点を入れたのは優雅君だった。
「…っ///」
か、かっこいい。
「優雅君かっこいいじゃーん!」
ニヤニヤしながら春が私の肩をつかんだ。
その時。
「優雅君めっちゃかっこいいんだけど〜」
「やばいよね〜!バスケ超上手いし♡」
女子の甘い声が飛ぶ。
その言葉にイラッとする。
優雅君じゃなくて他の子見なさいよっ!って。

チャイムの音が鳴り響く。
授業が終わると、私達の方へやって来た優雅君と雷太くん。
雷太くんはあちーっと言って体操服の上を脱いだ。
鍛えられたその体に春は倒れそうだ。
「おつかれ!うまかったね」
優雅君にそう声をかけると、優雅君はさんきゅっと笑ってくれた。
そして、雷太君と同じように上を脱ぐ。
「っ!!!///」
余分な脂肪なんてない鍛えられた体。
自分の顔が赤くなるのがわかった。
「ハハッ。玲花ちゃんだっけ?顔真っ赤だよ」
雷太君が優雅君の肩に腕をまわし笑った。
「えっ!!?」
は、恥ずかしい。変態みたいじゃんか!