「はぁー…」
夜。自分の部屋の中央にあるシングルベッドの上で大の字に寝転がり、深くため息をついた。

『帰って来たらさ、やり直したい。もし、玲花の想いが変わらなかったら』
『変わらないよ。約束する』

あの日、大吾にした約束。私は守れないの?
コンコンッ。
突然の扉をノックする音。
「玲花ー?入るよ?」
その声と同時に入って来たのはお姉ちゃん。
「どーしたの?」
お姉ちゃんはなぜか恥ずかしそうだった。
「んー、あのね?あたし、晃介の事好きなんだ。だから、協力してね」
「ええ?!本当?!当たり前だよ!!」
やっと認めたんだお姉ちゃん!!
遅いよー!!!
「今度好きなタイプとか聞いといてあげるよ」
「ほんとっ?!ありがとう玲花!」
二人には上手くいってほしいんだ。