12:30にレッスンが終わることを
太陽さんにメールで伝えておいた。


だからだろう。
黒くて長い、リムジンが止まっていた。

私が、どうしたらいいのかわからずに
キョロキョロとしていると
それに気付いた、リムジンの運転手さんが
車から降りてきて、
『橋本海美様ですか?お話通りお美しい方ですね。
ささぁ、どうぞお乗りくださいませ。』
そう言って、車のドアを開けてくれた。

『失礼します。』
そう言って、車に乗り込むと
外見通り、とても広くて、驚いた。

あまりの広さにあ然としているうちに、車は動き出した。

流石に、このままじゃいけないと思い
ナチュラルな清楚系のメイクをした。

白タイツに、黒いセレモニーシューズ。
ピンク地のレースが使われ、
パールがたくさんあしらわれたレオタード。
後ろには黒いリボンも付いている。
その上に、白いケープを羽織って、
黒いショルダーバッグを下げている。
頭には、キラキラと輝くティアラ。

パーティーにはもってこいの格好だった。