「あの…あたしのせいで…っすみません…。」 あたしはヒロくんの家族に深く頭を下げて謝った。 どんなに謝罪しても許されることじゃない。 「綾乃ちゃん…」 泣きじゃくるあたしに声を掛けたのはヒロくんのお姉さん。 いつ見ても綺麗なその顔は今日はげっそりとしてしまっているような気がした。 だけど、お姉さんは辛いのにも関わらず、あたしの頭を上げさせた。 そして、あたしの肩にポンッ、と手を置いて