あたしは急いでヒロくん駆け寄った。
「ヒロくんっ…なんで…どうしてっ…」
あたしはヒロくんのおかげで無傷。
ちょっと手は痺れるけどそんなの気にならないぐらいヒロくんのことで頭がいっぱい。
あたしの頬にたくさんの雫が頬を伝う。
これでもかっていうぐらい…。
どうして、あたしなんかを助けたの?
あたしはもうキミのヒロインじゃないのに。
「言った、ろ…?
俺が、死んでも守ってやるって…」
苦しそうに顔を歪めながらも笑って彼は言った。
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