すると、目の前の路肩に
全身雨で濡れた
同い年くらいの男の人がいた。


その人は座り込んで壁にもたれ込んでいた。
顔も服もボロボロで私より痩せてて
腕なんて今にも折れそうだった。


全身に力が入ってないような感じで
意識があるのか無いのか分からないけど
目をつぶっていて顔に血の気が無かった。


私は驚いてその人に駆け寄って
「大丈夫!?起きて!」
って少し声を張って言言った。


それと同時に腕を軽く叩いたり
頬を同じように叩いたりした。


頬を叩いた時、顔が熱くて
そのまま、首とかおでこに触れてみると
熱があった。それも高熱っぽかった。


すると、彼はうっすらと目を開けて
「うるせぇ。頭に響く。」
と無表情で言って再び目を閉じた。