私の余命は3ヶ月。
ドナーがいれば生きられるって言うけれど


10年待っても現れなかったドナーが
残りの3ヶ月で現れるわけがない。


ならば!残りの人生は
やったことの無いことを経験して


いろいろなものを見て感じて
後悔しないでこの世を去りたい。


そんな考えの私は
毎日、友達との時間を大切にしたくて
遅い時間まで友達と話して帰っている。


今日だって親友の瑠璃と優芽と
3人で恋バナしてたのに


朝から降り続いてる雨が
だいぶ強くなったから解散になった。


でも、早く帰ったって
死ぬとわかった私を過保護に心配する
両親しかいない。


過保護に心配したところで
死ぬ事実が変わるわけでもないのにね…。


それで、帰るのが憂鬱な私は
少し遠回りして帰ることにした


いつもは曲がる道を通り過ぎて
1本先の路地で曲がった。