授業終了後。
少年はスクールバッグを肩にかけて
急ぎ足で下駄箱へ向かっていた。

そこへ少年を呼び止める
少女が現れる。

「急いでどうしたの?」

「一咲(イサキ)…」

少女は少年の同級生で幼馴染み。

「もう帰るの?一緒に帰ろうよ」

「悪いけど今日は一人で帰ってくれ」

「………あ、そっか。今日…そうだよね。じゃあまた明日ね」

「ああ」