こんな件数を見たのは高校以来だ。
そりゃグルチャやってる時は、軽くいっちゃう数だけど……


スクロールするとすべて凛太朗くんから。


「…え、」


” どうして返事くれないの?


みゆちゃん。既読つかない


まさかブロックしたの?


やっぱりそうだよね。やっぱり僕なんて必要じゃない


痛いのは嫌だけど、睡眠薬飲めば楽に死ねるかな



僕のこと嫌い??”




そんな感じの内容が大量。


しかも時々電話とかも入ってる。



「めんどくさっ!!」


思わずスマホをベッドに投げてしまった。


面倒くさい子だなぁとは思っていたけれど、ここまでとは


既読つけちゃったけど、返事どうしよう……


そんなことを考えているとまたしても新着メッセージ



”睡眠薬……買ってもらった……”



ご丁寧に写真付きだ。



あーもう!!!!


絶対やるわけないしほっとけば良いものを、ついつい電話をかける。すると速攻で凛太朗が出た。



『みゆちゃん』


「みゆちゃん。じゃないよ!!用事あるって言ったでしょ!! 何件送ってきてるの!!」


『良かった…僕嫌われたのかと思った……なんだか体調悪い』


「……え、大丈夫なの?? 」


『頭痛い……助けて。みゆちゃん……』


「え、近くに誰もいないの!?」



いやでも顔色としては確かにいつ病気になってもおかしくないような色


もしかしたら風邪引いたのかな?


「熱はあるの?」


『わかんない……もうダメだ……でも気にしなくて良いよ……僕なんて心配される価値もないから』


「え、ちょっと!」


『…苦しいし痛いけど我慢して寝るね……』



電話が切れて、トーク画面に戻った。


ほんとに大丈夫なのかな……
ってか一緒に住んでる奴ら見てあげろよ。


モヤモヤとしてきたので、私はとんだお人好しだと疲れた身体に鞭を打ち普段着に着替えて、薬局に寄ってから原チャで奴らの自宅まで向かったのだった。