「顔を上げて?」 さっきとは違くて優しい声がする ゆっくりと顔をあげ声のする方へ目線を向ける 栗色の髪にくっきり二重鼻筋が通っていて 耳には光るピアス 整った顔をしているまるで王子様のようだ っと。 見とれてしまった。 「全然いいよ。もう謝らないで」 そう言って優しい笑顔で私を見る