なのに、それからいくら待っても、返信が来るどころか、既読すら付かなかった。

塾が終わって、スマホを開いても、やはり音沙汰はなしで、何だか泣けてきた。涙目で家に帰り、自室に入ると、ベッドに横になっているアゲハがいた。

「おかえり〜!塾、お疲れさま〜!」

そう呑気な声で言って、ひらひらと手を振る。そして、私のリアクションの悪さに気付き、首をかしげる。

「月影ぁ〜?どうしたの??元気ないぞ?」

私は、はぁっと一回ため息を吐き出してから、LINEを開いた画面を見せる。

「あれっ!まだ返事きてないの?遅いねぇ。」

こんなに私は落ち込んでいるのに、彼女は軽い口調。

「まぁまぁ、月影だって、今の今まで塾だったわけだし、彼も塾に行ってるのかもしれないわよ。止むを得ず、返信できてない可能性だってあるわ。」

………まぁ、そう、かも、しれない、けどさぁ……。