あまりにも大きな声だったので、いくら騒がしかった教室でも、近くにいた人が何人かこちらを振り返った。

かぁぁぁっと顔が熱くなる。

「愛希!やめてよ!」

あわてて小声で言い返す。
近くには、結弦君だっているのに。

なのに、私の必死の思いは、彼には1ミリも届かず、さらに大きな声で続けた。

「だって月影、クリスマスに告るんだもんな!」