そんなこんなで、残りの2学期は瞬く間に過ぎてゆき、冬休みになった。

結局、彼、結弦君と話を交わすことはなく、ときたまLINEをしたりしていた。

「ねー月影!冬休み中さ、遊ぼうねー!」

帰りの会前に、きーちゃんが私の席に来て言った。

「おいおいー!受験生が遊んでいいんですかぁ?」

近くの席に座る愛希が、そう横やりを入れて来た。すかさずきーちゃんが反撃する。

「何よ、愛希!いいじゃない!」

「ダメだろ。それに月影は、クリスマスデートの予定が入ってるんだからさ!」

そう言って、ドヤ顔した。

きーちゃんが、目の色を変えて、私に再び迫ってくる。

「えっ?!月影、デートするの?!彼氏と?!」