図星なことをずばりと言われてしまい、肩を落とす。

ぶくぶく、と湯船に沈んでみた。今は、どこかに沈んでしまいたい気分だ。

しばらく黙っていると、彼女の方から口を開いた。

「…月影。ほんとに今のままでいいの?」



湯船から出る真っ白な湯気のせいで、視界が悪く、彼女の顔をはっきり見ることは出来なかった。
もともと、彼女に表情などないが。


再びしばらくの沈黙が漂ったのち、私は小さく声を漏らした。


「…このままなんてやだよ…私…変わりたいよ…!!」


私の言葉に、彼女は満足げに微笑んだ。



その言葉が、私の本音だった。