ドキッとした。
考えていないと言えば嘘になる。
でも・・・。

『さぁー?』

『LINEでもすれば?』

『いや、それは、今考えてたとこ』

『すりゃあいいじゃん』

『でも、絶対返信来ないし』

『なんで』

『分かんないよ・・・。』
『勉強してるのかもしれないし、』
『嫌われてるのかもしれないし』

『嫌われてる?』
『まだお互いを知りあってないのに、嫌うとかそんなことねぇと思うけどな』

その言葉に、胸の奥がぎゅっとしめつけられた。涙がこみ上げそうになって、あわてて目頭を押さえる。

『そうかな』

『おう』
『そんな落ち込むことねぇよ』

愛希・・・。
やっぱり今日は優しい。