『もしかして、今眠い?』

時計を見ると、もう12時を回ろうとしていた。いつの間にか、こんなに時間が経っていたらしい。

『大丈夫〜』
『でも、そろそろ寝ようかなぁ』

『だな』
『じゃあ、また学校でね』

『おやすみ〜』

LINEを閉じて、布団に入り込む。時間を忘れるほどに誰かとLINEをしたのは、初めてかもしれない。何だか、あの見つめているだけだった彼と、半年の月日を経て、こうしてまた話せていることが不思議だった。

何だか、胸の奥がくすぐったいような感じがした。