ところが、送ったのは午後の4時頃だったにもかかわらず、6時を過ぎても、返事が来るどころか、既読すら付かなかった。

こうなると、なんとなく予想が立つ。

読んだけど、あえてスルーしている。
読んでも、既読を付けないことは容易に出来る。それに、既読スルーよりも、未読スルーの方が優しいと思っている人もいる。
私だってそうだ。返したくないLINEは、未読にしておく。自分がやられると嫌なのに、よくやってしまう。

彼から返事が来ないのは、やはり私とLINEをするのが嫌だからではないだろうか。

そう自分で思って、自分で泣きたくなった。
やっぱり、彼にLINEなんて送らなければよかった。そうすれば、こんなふうに悲しむことはなかったのに。

こんなふうに、彼に嫌われていることを確信せずに済んだのに。

いつまでも未読のままの、変わり映えのない画面を見て、私は小さくため息をこぼした。