『Happy New Year!!』

ただそれだけを送るのに、どれだけためらったことだろう。

きっと彼には、たくさんの友達から、同じような文面のLINEが来るはずだ。

その中に、私からのLINEが混じっていたら、変に思わないだろうか。

そんなふうに考えて、結局、送信ボタンを押せたのは、年が明けて、30分近く経ってからだった。

きーちゃんや、クラスメイトからのLINEを返しつつ、彼からの反応を待っていると、

『明けましておめでとうー!』

と、いつも通りの返事が来て、心から安堵した。

『今年もよろしくね!(*´∇`*) 』

『こちらこそ!よろしくー!』

幸せな年越し、
そして、少し前進できた冬休みだった。