やす君と、電話・・・。
胸がドキドキした。
男の子と電話、もちろんした事ない。
やす君とは1か月、たっぷりメッセージのやり取りをしたけれど、電話になったらどんな感じだろう。
楽しそうだな。
ううん、すっごく、楽しいだろうな。

してみたい、と思ってしまった。
どこか罪悪感みたいな物はあった。
やす君は、私が醜い事を知らない。
それを隠して電話するなんて。
なんだか自分が卑怯な気がした。
でも、やす君と電話してみたい、そんな好奇心に自分でも勝てなかった。
気が付いた時には、
「いいよ。何時にする?」
って、返事してた。

夜の8時にやす君から電話してくれる事になった。
帰って、勉強して、ごはんを食べたら丁度良い。
思わず、速足になってしまった。