「そんなことより、今日からうちらも二年生だね〜。そして美颯は二年生にも関わらず生徒会長!流石ミスパーフェクト!」


「もう、そんなことないって。」


「はいはい、相変わらず謙虚なことで。」


私は学校ではミスパーフェクトと呼ばれてる。


恥ずかしいだけだけど。


エリカと話していると、早くも学校に着いた。


「うわー、一年生いっぱいいる〜!」


確かに知らない顔がいっぱいで、学校の雰囲気も少し違う。


「あ、あれって藤堂美颯さんじゃない?」


「うそ、あの藤堂グループの?!お近づきになりたいわ〜。」


「本当に綺麗な方よね〜。それに成績も常にトップで、まだ二年生なのに生徒会長になったって聞いたわ。」


藤堂の名字で、他のお嬢様たちからも名を知られている私。


多分、藤堂グループと取引できるように、私と仲良くなっておけとでも親に吹き込まれたんだろう。


「うわ、もう一年生たち美颯のこと知ってる。藤堂美颯ファンクラブの会員がまた増えるんじゃない?」


「やめてよ、ファンクラブなんて。それより私入学式で挨拶あるから、職員室いってるね。」


「オッケー。じゃあ私はクラス表見てくる〜。」