ジリジリジリ


パシッ


「んっ…もう朝?」


今日もアラームの音で目がさめる。


「今日は始業式か…。」


そう。今日は私、藤堂美颯が通う高校、慶山女子学院の始業式。


つまり、今日から私は二年生。


二年生になったからって特に何も変わらないから、のんびりと身支度を始める。


鏡の前に立つと、白い肌に小さい顔、少し奥二重な目に長い黒髪。


そう、これが私。


自分で言うのもなんだけど、小さい頃から『綺麗』と『可愛い』しか言われてこなかったから、自分の容姿は整っているほうだと思う。


顔を洗い、髪をブラッシングして、軽くメイクをしてから、制服を着る。


よし、準備万端。