黄泉『はぁはぁっっ』

黄泉『どこに行けばっ』

いつの間にか来ていたのはガラの悪い人達がたくさんいる所

ここに来れば、私を変えてくれるんじゃないか、強くしてくれるんじゃないか?
いつの日かそう思っていた
でも、実際は、まだ子供だ
こんな所に来ても誰も助けてくれない
帰ろう…

ヤンキー『ねぇ君?こんな所に子供が、1人なんて危ないよ〜?』

ヤンキー『そうだよ、お兄さん達が安全な所に連れってあげるね〜』

薬の匂いがする
どう考えても危ない、逃げなくちゃ

黄泉『平気です、1人で帰れるんで』

ヤンキー『そんなこと、言わないでさ』

ヤンキー『そうだよ、言うこと聞いてくれないんだったら、乱暴なことしちゃうよ?』

やばい!これは、どうしよう!
これじゃあの時と同じだ!
どうすれば!

?『ちょっと〜お兄さん達〜』

ヤンキー『なんだよ!』

?『俺たちも入れてくんね?』

?『ちょうど暇しててさー』

?『最近何にもないし』

ヤンキー『いいぜ!てめーらもこいつのことやってもいいぜ』

はぁっせっかく、逃げ出したのにまた…

?『えーいいの!』

?『よっしゃ!』

?『じゃあ、早速!』

バキッ!

ヤンキー『てめー!何すんだよ!』

え?

?『何って?殺っていいからって言われたから殺っただけじゃん』

?『てめーらウゼェ』

ヤンキー『俺たちが毒牙と知ってのことか!』

?『へぇ!族に入ってんだ!』

ヤンキー『どうした!怖気づいたか!』

ヤンキー『俺たちに手、出したからには
ただじゃ返さねーぜ』

ダメ!私のせいでこの人達まで!

?『いや〜俺たちも族に入ってんだ!』

ヤンキー『へっ!どうせ弱ぇ族だろ!』

?『俺たちの族の名前、知りたい?』

ヤンキー『言っても、潰されんだから意味ねーけど、言ってみろ!』

?『俺たちの族は…

舞蝶だよ』

ヤンキー『なっ!舞蝶だと!』

ヤンキー『あの世界1の!』

?『そう、その舞蝶』

ヤンキー『すっすいませんでした!』

?『逃がすかよ!』

バキッ
ボキッ

?『よっわ!』

?『こんなんで俺たちにケンカ売ったのか?』

?『君?大丈夫?』

?『こんな所にいたら危ないよ?』

?『早く帰りな?』

黄泉『あの!』

?『なんだ?』

黄泉『あなた達って強いんですか?』

?『あぁ!強いぜ!』

黄泉『でもあなた達って私と同い年そうですけど』

?『あぁ!そうだけど!』

黄泉『私をあなた達の仲間に入れてください!』

?『は?嫌に決まってんだろ!』

?『君も姫になりたいの?』

?『俺、媚び売るやつ大っ嫌い』

黄泉『違います!私、姫になりたいわけじゃありません!』

?『?どういうことだ?』

黄泉『下っ端に入れてください!』

?全員『はぁっ?????』

黄泉『私!大事な人を守るために強くなりたいんです!』

?『こっちの世界に入って後悔しないか?』

黄泉『はい!絶対に後悔しません!』

?『いいだろう!』

?『ついてこい!』

黄泉『はい!』