「璃莉葉!」

「怜!」



教室に入ると怜がすぐさま駆け寄ってきた。



「心配かけてごめんね怜〜」

「ほんとだよ全く…もう大丈夫なの?」

「うん!昨日ね、夕方利夏くんが家まで来てくれたんだぁ♡」

「あ、やっぱり王子行ったんだ、チョロ…」

「え?やっぱりって…?」

「ううん、なんでもない!」

「そう…?あ、それでね、あたしもう利夏くん以外の男の子とはぎゅーしないことにしたんだぁ、その代わりに今度から利夏くんがぎゅーしてくれるの♡」

「よかったじゃん!これで変な期待を抱く男もいなくなるし、うん、いいことだ!」



はぁー…

これから利夏くんにぎゅーしてもらえるなんて…



「あたしこんなに幸せでいいのかなぁ…♡」

「いやまだ付き合えた訳じゃないんだからね…」

「そんなのわかってるけどぉー、でもあとちょっとな気がしない?」

「うーん、どうだろうねぇー…てかさ、やっぱり王子となんかあって1週間休んでたんでしょ?理由聞いてもいい?」

「あー…あたしが男の子とぎゅーしてるの利夏くんに見られたみたいで…それで怒らせちゃった、的な?」

「え、それってもう王子璃莉葉のこと…」

「立花さん」