[璃莉葉side]
7月上旬、王子攻略作戦50日目。
「『2両目窓側』っと……あ!」
人がいっぱい詰まった車内の窓側にキラキラしたオーラを放つあたしの大好きな人を見つけた。
「利夏くんっ!おはよ!!」
「ん、はよ…」
相変わらず朝に弱い利夏くんはぼーっとした目であたしを見る。
「今日髪結んでんだね」
「う、うん、暑かったから…」
「可愛い」
「ッ///ありがと…////」
あたしが今日ツインテールなのは暑いからって理由ももちろんあるんだけど、1番の理由はたまに髪を結んでギャップ萌え的なのを狙ってたりするから。
「ほんと最近暑いよねっ!」
「…そうだね」
薄く青いワイシャツの袖をまくり、緩く締めたネクタイ姿の利夏くんはもうほんとにかっこよくて…
衣替えからもう1ヶ月前も経つのに未だに慣れていない。
「なに?見惚れてんの?」
「ッ///」
眠そうな顔でこてんっと首を傾げあたしの顔を覗き込む利夏くん。
「そんなにこの顔が好き?」
「…顔だけじゃないもん」
もちろん顔も大好きだけど、利夏くんのほんとは優しいところも意外と律儀なところも好きだもん。
「…ふぅん、まぁどうでもいいけど」
7月上旬、王子攻略作戦50日目。
「『2両目窓側』っと……あ!」
人がいっぱい詰まった車内の窓側にキラキラしたオーラを放つあたしの大好きな人を見つけた。
「利夏くんっ!おはよ!!」
「ん、はよ…」
相変わらず朝に弱い利夏くんはぼーっとした目であたしを見る。
「今日髪結んでんだね」
「う、うん、暑かったから…」
「可愛い」
「ッ///ありがと…////」
あたしが今日ツインテールなのは暑いからって理由ももちろんあるんだけど、1番の理由はたまに髪を結んでギャップ萌え的なのを狙ってたりするから。
「ほんと最近暑いよねっ!」
「…そうだね」
薄く青いワイシャツの袖をまくり、緩く締めたネクタイ姿の利夏くんはもうほんとにかっこよくて…
衣替えからもう1ヶ月前も経つのに未だに慣れていない。
「なに?見惚れてんの?」
「ッ///」
眠そうな顔でこてんっと首を傾げあたしの顔を覗き込む利夏くん。
「そんなにこの顔が好き?」
「…顔だけじゃないもん」
もちろん顔も大好きだけど、利夏くんのほんとは優しいところも意外と律儀なところも好きだもん。
「…ふぅん、まぁどうでもいいけど」