[利夏side]
「おっはよー、利夏!」
朝、教室に続く廊下を歩いていると後ろからでかい声がかかる。
「美香、朝からうるさすぎ」
「ごめんごめん!」
「あ、ねぇ、璃莉葉ちゃんがビッチってまじなの?」
「え、まじでしょ!毎回違う男といるって聞いたもん!それに男と抱き合ってるとこ見たって子もいるし」
「ふーん…」
なら昨日のはやっぱり嘘か…
「利夏姫とヤッて好きになったとかないよね!?誰とも付き合う気ないって言ったよね!?」
いやそもそもヤッてない…
なんてことは言えなくて。
「好きじゃないし付き合う気なんて全くないから」
「よかった〜!心配してたんだけどそれ聞いて安心した」
何を心配することがあるんだよ…
いくら学園1の美少女だろうと俺は絶対に誰とも付き合わない。
「あ、王子おはよー!」
「おはよ、王子!」
1人、2人、3人…次々に俺の周りに女が集まる。
毎回毎回こうも集まられたらさすがに邪魔。
「放課後王子と帰れるの楽しみ〜!」
「え、いいな〜私も早く一緒に帰りたいー!」
「今日王子にお弁当作ってきたの!いつも購買でしょ?」
「ちょっとそれ抜け駆け!私も明日作ってくるね!」
「私も今度作る!好きなおかず教えて〜」
「王子手作り苦手そうだけど大丈夫なの?」
そんな一気に話されても聞き取れねぇし…
「利夏くんっ!!」
騒がしい中、一際俺の耳に響いた声。
「………」
認めたくなかった。
雑音の中、はっきりと聞こえた声が姿を見なくても誰のものかがわかってしまう自分を。
振り返ると不安そうな顔をした璃莉葉ちゃん。
「おっはよー、利夏!」
朝、教室に続く廊下を歩いていると後ろからでかい声がかかる。
「美香、朝からうるさすぎ」
「ごめんごめん!」
「あ、ねぇ、璃莉葉ちゃんがビッチってまじなの?」
「え、まじでしょ!毎回違う男といるって聞いたもん!それに男と抱き合ってるとこ見たって子もいるし」
「ふーん…」
なら昨日のはやっぱり嘘か…
「利夏姫とヤッて好きになったとかないよね!?誰とも付き合う気ないって言ったよね!?」
いやそもそもヤッてない…
なんてことは言えなくて。
「好きじゃないし付き合う気なんて全くないから」
「よかった〜!心配してたんだけどそれ聞いて安心した」
何を心配することがあるんだよ…
いくら学園1の美少女だろうと俺は絶対に誰とも付き合わない。
「あ、王子おはよー!」
「おはよ、王子!」
1人、2人、3人…次々に俺の周りに女が集まる。
毎回毎回こうも集まられたらさすがに邪魔。
「放課後王子と帰れるの楽しみ〜!」
「え、いいな〜私も早く一緒に帰りたいー!」
「今日王子にお弁当作ってきたの!いつも購買でしょ?」
「ちょっとそれ抜け駆け!私も明日作ってくるね!」
「私も今度作る!好きなおかず教えて〜」
「王子手作り苦手そうだけど大丈夫なの?」
そんな一気に話されても聞き取れねぇし…
「利夏くんっ!!」
騒がしい中、一際俺の耳に響いた声。
「………」
認めたくなかった。
雑音の中、はっきりと聞こえた声が姿を見なくても誰のものかがわかってしまう自分を。
振り返ると不安そうな顔をした璃莉葉ちゃん。